起業したてのシードスタートアップに投資する日本のVC(シードアクセラレーター/インキュベーター)さんをまとめました


2015.11.24 SEED GENERATOR FUND について追記しました。
「日本のベンチャーキャピタル(VC)さんをまとめてみた」、ご好評いただいたみたいでたくさんの方に見て頂きとても嬉しいです。書いたときは(読者の方も全くいなかったので)ほぼ個人的に今後のために気になるVCさんをまとめたくらいのもので、2013年に数千万〜数億くらいの投資を複数しているVCさんをピックアップしました。今回は起業してすぐ、もしくは会社設立前の「シード」と呼ばれる設立前/設立直後のスタートアップに投資するVCさん、通称「シードアクセラレーター/インキュベーター」について書きます。

※他にもシードアクセラレーターをご存知の方いらっしゃいましたらFBページからメッセージ頂けますと幸いです。

ベンチャーキャピタルの投資回収方法

さて、上記記事内で書いていた通りVCさんは自分自身以外の投資家さん、事業会社さんからお金を集めてきます。例えばインフィニティ・ベンチャー・パートナーズさんは下記のような事業会社さんたちからお金を集めています。
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そして、そういった投資家さんたちに投資してもらったお金をVCさんがファンドにしてスタートアップ企業(=企業したての会社、かつ将来めちゃくちゃ大きることを志望している会社)に回し、大きくなったらお金を回収するわけです。「回収」の方法としては「スタートアップ企業の株を買って、会社が大きくなって株価が上がったら売る」というものです。

「買う」「売る」といっても株式市場ではないため、1つ1つの取引を全部契約書を取り交わして行う必要があり、そしてそもそも買いたい人、売りたい人がそんなに多く無いのでそうそう「売ったり」「買ったり」することが出来ません。(流動性が低い、とも言います。)また、そもそも株を買う時の契約書に「勝手に他の人に売っちゃダメですよ!」と書いてあったりするので多くの場合、売れません。

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売買が出来るのは主に2つの時です。1つめは株式公開(IPO、上場)をして、トヨタやソフトバンクのように証券会社の口座から売買出来るようにした時。そしてもう一つは大きな会社に「買収」されることになって株を買収する側の会社に買い取ってもらう時(買収する側はバイアウトといい、売る側はセルアウトといいます。)です。この2つを「イグジット(EXIT)」と呼びます。(起業家的にはその後も会社をそのまま運営することも多く、株式公開の場合は特に株式も持ち続ける場合がほとんどですので「EXIT」というのは起業家的にはふさわしくない表現なのかもしれませんが。)

そしてVCさんが設立しているファンドには期限があり、だいたい10年です。これはVC起業家に投資してから最長で10年以内、正確には投資した時点からファンドの期限までに資金を回収しなければならない(投資家に収益の報告が出来ないから)ということを意味します。

どれくらいの会社が「EXIT」できるのか。

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実際にどのくらいの数がネット系でEXITしたのでしょうか。株式上場はオイシックス、オルトプラス、オークファン、フォトクリエイト、じげん、メディアドゥ、アライドアーキテクツ、ホットリンク、ブイキューブ、オウチーノの10社。買収はあまり表に出てこない場合も多く実数が良く分かりませんがネット系はTechCrunchさんの「2013年に日本でイグジットに成功した注目のIT・ネット系スタートアップ」では、株式公開買収はエンタークルーズ(モブキャスト)、ドリパス(ヤフー)、Cytaのコーチ・ユナイテッド(クックパッド)、STORES.jpのブラケット(スタートトゥデイ)、スマポのスポットライト(楽天)、スケールアウト(KDDI)の6社。(もちろん小さい規模のものはもっとたくさんあると思いますが、大きいのはこのあたりなんでしょう。)

起業家の分母ってどれくらいいるんだろうか?

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まず、少し古いですが中小企業庁のこちらのデータを見ると会社の設立登記数及び会社開廃業率の推移を見ると年間10〜20万件の会社設立があることが分かります。このうち情報・通信が6〜8%くらいとのことなので一番多く見積もってしまうと約1.6万社が毎年IT系の会社として設立されるわけです。となると、ランダムに投資して回収しようとするとかなりの難問ですね!超乱暴に言ってしまうと16000社の中からEXITする16社を見つけなければならない。「IT企業作りました!」という起業家1000人に会って、ようやく1社みつかる計算です。(営業日ベースで1日5社と会えばEXIT出来る1社を見つけられる、と言えるかもしれませんが。)

EXIT確率:出来立てホヤホヤ VS 成長加速中のベンチャー

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完全にランダムにやっちゃうと1000分の1の確率になってしまいますし、VCさんとしては出来るだけ効率的にEXITする会社を探したいですよね。「EXITする可能性の高い会社を探す」という切り口で考えると、まだプロダクトもなくてユーザーもいなくて売上もない利益もないというスタートアップよりも、既にユーザー数も売上も利益も大きくなってどんどん成長が加速していて、「上場企業と同等の力があると数字が示している」会社に投資する方がEXITする可能性は高いですよね!

利益率:出来立てホヤホヤ VS 成長加速中のベンチャー

でも、EXITする確率が高くても、利益率は悪いんです。なんでかというと、出来立てホヤホヤのベンチャーはみんな玉石混合です。「全員、経営陣が前にEXIT経験したメンバーなんです。豪華でしょ?」とかプレゼンするいかにもスゴそう(に見える)な会社だったら別ですが、なんせ1000分の1です。ユーザー数も売上も数字まったく無いんじゃフツーの株式公開企業の株式投資と比べて考えるともう限りなく博打です。値段がつけられません。買いたい人あんまりいません。つまり、株価が安いんです。でも、もし1社だけに投資してその会社が運良くEXIT出来たなら、めちゃくちゃ利益率高くなります。例えば会社の価値が2700万円の時にVCが300万円投資したとしたら、10%の持ち分を得る事が出来、もしそのまま株が希釈することなく(※1)会社の価値15億円でEXITできたとしたら、企業価値50倍になるので利益率は4900%(300万円で買って1億5000万円で売って1億4700万円の利益)です。

逆に「この会社は確実にEXITする(=確実に儲かるだろう)」と皆が思う会社、例えば上場直前の会社は既に株価が上がっていて、上がり幅はそんなになかったりします。例えば会社の価値が5億円の時にVCが5000万円投資したとしたら、10%の持ち分を得る事が出来、もしそのまま株が希釈することなく(※1)会社の価値15億円でEXITできたとしたら、企業価値3倍になるので利益率は200%(5000万円で買って1億5000万円で売って1億円の利益)です。

※1実際にはその後スタートアップは追加で投資を受けたりストックオプションを発行して全体の株数が少しずつ増えて行くので、その影響でそれより前に投資した人の株は少しずつ薄まって行きます。

VC投資のいくつかのフェーズ

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投資時期にとってEXIT確率と利益率が異なるため、スタートアップへの投資はいくつかフェーズに分かれます。シード、アーリー、ミドル、レイターと分けたり、アメリカだとシリーズA、B、C、D…と言う場合もあります。

そしてVCさんによって「ウチはシードに投資してます」とか「ウチはアーリーからミドルくらいです」とか「ウチはミドル〜レイターやります」とか投資の範囲を決めてるわけです。シード投資の場合は確度が低いので、選定するといっても確度の問題があるので「数打って当てる」姿勢がある程度必要になってくると思います。逆に、レイターに近づけば近づくほど「EXIT確度」が求められます。

VCさんの投資先の範囲を見定める

さて、VCさんはどのように投資対象を検討しているのでしょうか?もちろん、「僕たちはここを攻める!」と決めちゃうというのもあると思うのですが物理的な制約がいくつかあると思います。

VCさんの投資先選定の制約:ファンド規模と投資先管理コスト

一つ目の制約はファンド規模になると思います。株式投資と同じく、ファンドが10億の時と100億の時と1000億では投資のスタイルが変わります。例えば年末に書いた「日本のベンチャーキャピタル(VC)さんをまとめてみた」に載せたファンド規模はだいたい数十億〜数百億くらいの規模ですね。例えば100億円くらいのファンドで100社に1億円ずつ投資するのと1000社に1000万円を投資する方法があると思いますが、VCさんは投資したら「あとは頑張ってねバイバイ!」、ではなく「最近どうですかー」とか「こうやったらいいと思うよー」とかいろいろお世話をします。つまり、手間がかかるんです。そうすると、10年で100社をお世話するのと1000社をお世話するのでは手間が10倍違います。そして、VC内の担当者も10倍必要になるので人件費も10倍必要です。ファンドの管理報酬(固定フィー、「日本のベンチャーキャピタル(VC)さんをまとめてみた」参照)がかなりあるとは言っても、金融関係の職種の年収は決して安くはありません。また、経験値もある素晴らしいキャピタリストが必要です。そうなるとある程度投資出来る数が決まって来てしまって、だいたいファンド規模によって投資額が比例してしまうのだと思われます。(もちろん利益率を削ってでも投資数を増やす!という選択肢もありですし、投資するだけやってあとはヨロシク!という割り切りもアリだとは思います。)

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例えばニッセイ・キャピタルさんのファンド規模は1ファンドあたり100億円、現在残存期間が長めのファンドは2つで200億円の2012年は24社に27億円投資されてます。平均で1ヶ月に2回も、「EXIT可能性のある!と信じる会社」に投資しているわけです。ニッセイ・キャピタルさんは社員19名とのことなので全社員平均で年1社以上、投資判断するクラスの人が5名くらいいらっしゃったら年間5社くらいは1人で担当するんでしょうか。6年くらいで1人あたりの担当が30社って計算になりますね。(あくまで仮定の上での試算です。)

「探すんじゃなくて、育てちゃおう!」というインキュベーターの登場

Y Combinator
1980年代くらいからベンチャー企業の起業と成長を支援する「インキュベーター(もともとは卵を孵化させる機械のこと)」と呼ばれるVCが出て来たらしいんですが、彼らが普通のVCと違うのは良いスタートアップを探すのではなく、良いスタートアップを育てる、ということ。シードアクセラレーターとも呼ばれます。彼らはスタートアップが失敗しないように積極的にスタートアップをサポートすることで成功の確率を上げ、EXIT確率の低いシードスタートアップの成功率を上げようという取り組みをしています。

そして近年話題になったインキュベーターが「Y Combinator」。Paul Grahamとか有名ですし、昨年書籍Yコンビネーター シリコンバレー最強のスタートアップ養成スクールで読んだ方も多いのではないでしょうか。夏学期、冬学期と3ヶ月のプログラムを開催して数十社が缶詰で3ヶ月プロダクトを作りながらアドバイスを受けるというものです。Y CombinatorはDropBoxなどに投資していますが、Dropboxの企業価値は8000億とか1兆って言われています。他にも500Startupsなどのインキュベーターが登場しています。彼らは1000社に数百万円を投資して1社の「次のDropbox」を探しています。

そして近年、日本でもインキュベーターの存在感が強くなっているのです。

日本のインキュベーター(シードアクセラレーター)まとめ(お待たせしました)

サムライインキュベート

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日本を代表するインキュベーターといえばサムライインキュベート、そして榊原さんですね。サムライインキュベートさんは数百万円をスタートアップに投資するシードアクセラレーターです。年間数十社に投資、EXITの例としてはmedibaさん(KDDIさんの子会社)に買収されたノボットさんが有名ですよね。
投資をする以外にもサムライインキュベートさんは鬼のような動きを見せます。サムライスタートアップアイランド(SSI)というスタートアップ向けのシェアオフィスを運営しており、各種イベントを週数回のペース(!)で行っています。SSI入居者は無料で全て参加可能、それ以外の方も有料ですが参加可能です。一度「アメリカに本社を移すには」みたいなイベントに参加させて頂きましたが、非常にクオリティーの高いイベントでした。

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そして、サムライベンチャーサミット(SVS)という巨大なスタートアップイベント。日本Microsoftオフィスに集まって1000人規模のスタートアップ関係者、VC、事業会社などが集う一大イベント。「スタートアップって楽しい!」という気分にもなるイベントです。ピッチ大会もあり、こちらは何故か通常のピッチ大会とは違って野次に耐える会みたいな感じですが(笑)ブース出展の方はコスプレありなんでもありと非常に文化祭的なノリですが来場者が多くて華やかでステキです。SVSが3〜4ヶ月に一回開催されており、派生イベントでMakers向けのMONOフェスティバルなどもあります。
そして、サムライインキュベートがすばらしいのは東京だけでなく日本各地でサムライベンチャーサミット(SVS)を行っているところです。
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僕も地方出身なのですが、東京と地方の情報格差はハンパではありません。もちろんインターネットもGoogleも今はあるのですが、「”スタートアップ”で検索」にたどり着くのは容易ではありません。(地元に戻った時書店をいくつか回って驚いたのはどれだけ良い起業家向けの本があっても本屋に並ばないということでした。)そんな問題を行動で解決しているのは日本で本当にサムライインキュベートさん、榊原さんだけだと思います。

まだあります!こちらの写真をご覧下さい。
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サムライインキュベートさんは、チーム人数が10名。年間数十社の新規投資先の開拓、既存投資先のケア、SSIの運営、イベントを週数回、1000人規模のイベントを年4回、そして全国を回る、しかもそれを10人で回すって(分業してたとしても)どんだけ頑張っていらっしゃるんでしょうか。

サムライインキュベートさんのメンバーの方は本当にスゴいと思います。

Open Network Lab

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デジタルガレージ共同創業者/取締役、Creative Commonsの会長でもある伊藤 穰一さん(JOI)率いるOpen Network Labさん。JOIさんが起業家出身というのもあってか、メソッドがしっかりしているシードアクセラレーターさんな気がしますね。彼自身はエンジェル投資家でありWikipedia見たら「過去に、Twitter、Six Apart、Wikia、Flickr、Last.fm、Fotonauts、Kickstarter、Path、loftworkなどへ投資している」って書いてました。スゴいですね。
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各分野のスペシャリストがメンターになってますよ、ということなんですがシリコンバレーからメンターを連れて来ていらっしゃるようで、さすがアメリカとのパイプが太いJOIさん。(ちなみにJOIさんのブログブログ)。
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シェアスペースを1年間無料で貸与(!)、国内外の経験ゆたかな起業家をメンターとして提供、活動費としての200万円の出資と、プログラム終了時に国内外の投資家や事業会社を集めてDemo Day(投資家向けの”ピッチ”大会、プレゼン大会のことですね。)を開催し資金調達の機会を提供ということでかなり上記「Y Combinator」に近い状態なんではないでしょうか。giftee、Qiita、Lang-8、papelookなどに投資しており第4期のドリパスさんはYahooさんに買収されましたね。WEBから確認出来るのはそれらの会社を含めて17社に投資されているみたいです。6期まであるので1期(年間)3社程度、ということですね。

KDDI ∞ Labo [ムゲンラボ]

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プログラムも少しずつ変わっているのでまた将来的に変わっちゃうのかもしれないですが、現在のところKDDIさんは「メンタリング」「コミュニティスペースの提供」「リリース後サービスのプロモーション」「出資・事業提携」というサポートを行っている様子。こちらも1期あたり5社とやや少なめな印象。
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直近のプログラム参加チームは下記
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ドコモ・イノベーションビレッジ

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投資は「社債引受により資金200万円を提供いたします。(転換社債型新株予約権付社債)」とのこと。(MOVIDAさんと一緒ですね。ただし、契約は会社ごとに異なる可能性ありますので要確認のこと。)また参加するチームは24時間利用可能な共同オフィススペース(アーク森ビル)を無償で利用可能。また、「試験環境の提供」。これはAndroid端末貸しだしてくれるってことですね。(今はiPhoneもかな?)またプログラム期間中、NTTドコモ・ベンチャーズが実施するイベントに無償で参加することができるとのこと。APIを提供していて「電話帳API」「文字認識API」などをプログラム期間中に限り利用可能なようです。(プログラム期間中だけだったらその後使えるかどうか不明なので手を出し辛いかもしれないですけど。。。)
参加チーム第一期は下記のチームが参加しているようです。
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サイバーエージェント・ベンチャーズ(CAV)

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STARTUP Base Campというインキュベーション施設を運営。
CAVさんは日本以外に中国、台湾、韓国、ベトナム、インドネシアと東アジアを攻めてらっしゃる様子ですが日本でもリボルバーやベストティーチャー、ストリートアカデミーに投資を行うなど精力的に投資しているようです。
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(2015.11.24追記)サイバーエージェントはサイバー本体とCAV(サイバーエージェントベンチャーズ)に加えてシードスタートアップに特化した「SEED GENERATOR FUND(統括責任者:竹川 祐也 氏)」を展開。「既に走り出した起業家を”加速”させるだけではなく、新たに起業家を”生み出す”ことにコミットしていきたい」としてスタートアップをサポート。創業前~創業1年未満まで、創業チームに1名以上エンジニアがいること(正社員であるかは不問)、設立時に自己資金の用意があることなどが条件。
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イーストベンチャーズ

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松山太河さん、mixi共同創業者元CTO衛藤バタラさんなどがいるアクセラレータ。国内では1000万円〜2000万円の投資が多いようですね。インドネシアも対象にしているようです。「ツイキャス」のモイさんやBASEに投資しています。BASEのイメージが何故かとても強いです。現在はエンジニアに特化したアクセラレーションプログラムを実施していらっしゃるようです。
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サンブリッジ グローバルベンチャーズ

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日本オラクル初代代表だったアレン・マイナーさん。アイティメディアやセールスフォース・ドットコム、オウケイウェイヴ、ガイアックス、マクロミル、ジー・モードといったベンチャー企業に投資し、7件にのぼるIPOを実現させてきた とのこと。スゴいですね。投資先はgifteeやアメリカのPeaTixなど。海外とのネットワークに強く、メンターも海外人材が豊富。
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インキュベイトファンド

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2日間の合宿でプランをブラッシュアップし、投資対象を決めるという「Incubate Camp」を開催。
POSTと書いてあるのは「Post Money Valuation(投資後の企業価値)」ですね。なので、300万円の投資をしたときは投資後が3000万円の企業価値でインキュベイトファンドさんは10%のシェア、最大の3000万円の投資をしたときは最大1億円の企業価値でインキュベイトファンドさんが30%のシェアを取得する、ということです。投資先はゲーム系が多いですね。
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J-Seed Ventures

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C. ジェフリー・チャーさんのJ-Seed Ventures。Venture Generationというインキュベーション施設を運営、maneo、pikuなどに投資。海外とのネットワークに強く、メンターも海外人材が豊富。
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Skyland Ventures

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インキュベイトファンド出身の木下さんのSkyland Ventures。鮮魚流通の八面六臂、動画投稿アプリのナナメウエなどに投資。下記に記載のトーマツベンチャーサポートさんと一緒にMorning Pitchというスタートアップと事業会社などをつなぐイベントを開催。
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MOVIDA JAPAN

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(2015.11.24)どうやら活動休止中のようです。
孫泰蔵さん(2013年AppleStoreのランキングでパズドラが不動の1位に居続けたガンホー・オンライン・エンターテイメントの代表取締役会長)がやっているインキュベーターさんですね。下記グラフのタイトルを見ると9一瞬数が多いなとびっくりしたんですがそれは応募総数の話で、実際の投資数は2010年6社(nana、trippieceなど)、2011年8社(シェアウィズ、InnoBetaなど)に投資。(正確には融資ですが、一定条件を満たすことにより株式に転換される新株予約権付社債として出資されているようです。アメリカで流行ってたConvertible Notesという方法です。この方法のメリットについてはイトケンさんの「創業期のファイナンスにConvertible Notesが使われる理由」が詳しいです。)
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面接でふるいにかけた後「School」というスタートアップにまつわる講義を受けながら⇒DemoDay という流れのようです。

おまけ:VC以外の、スタートアップを強力にサポートする組織

ここまではVCさんについて2記事書きましたが、VCさん以外でも精力的にスタートアップを盛り上げている人たちがいます。

STARTUP WEEKENDさん

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アメリカが本家のスタートアップウィークエンドさん。世界478都市、イベント開催1068回以上開催されており、その名のとおり週末54時間でビジネスを実現させる起業支援イベントとなっております。自分のアイデアをPitchし、投票でリーダーを絞り、即興でチームを構築し、市場調査を基にプロダクトを開発し、最後に審査員の前でプレゼンするという流れでやりますのでかなりいろいろなスキルが必要なのですが参加した人はみんな「参加してよかった」というイベントです。投資とか特に絡まないですが、「とにかく起業したい」という方は参加してみるべきだと思いますね。

Startup Innovators

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これは組織と言うかブログなんですけど森・濱田松本法律事務所で弁護士をされてる増島さんのブログ。スタートアップをしている人、もしくはこれからする方は全ページを読んで暗記するくらいした方が良いと思いますね。増島さんは世界で最も有名なベンチャー系法律事務所であるシリコンバレーの「ウィルソン・ソンシーニ法律事務所」での経験もあるスーパー弁護士さん。日本に帰国後もスタートアップに関わる法律業務をずっとこなされてます。あと、スタートアップ関連のスペシャリストアドバイザーで弁護士のロールのところはだいたい増島さんの顔があります。恐らく、日本のスタートアップ関連でNo.1の弁護士さんなのではないでしょうか。実はサムライさんのイベントに行ったというのは増島さんのイベントでした。そして、お話したことあるんですが彼は誰より日本のスタートアップ、ベンチャーのエコシステムの健全化を真面目に考えて実行されてます。スタートアップって法律についてあんまり知らない/興味なかったりする場合多いんですがVCさんとの契約もそうだし、時には事業そのもののリーガルリスクとか結講重たいですよね。特にポイントが絡むものは資金決済法とかビジネスの根幹がゆるぐようなものがあったり。相談するなら森・濱田松本法律事務所に足を運んでみてはいかがでしょうか。

Reality Program

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当ブログの管理人が主催している無料プログラム。シード投資を受けるよりも一歩手前のスタート前のスタートアップ/チームを対象にしたサポートプログラムです。3ヶ月間で「このアイデアはビジネスとして成立するか、大きくできるか」という検証を行い、次のフェーズにつなげるためのオリジナルプログラムです。
Reality Program参加者は、事業をブラッシュアップすること以外に以下のシードアクセラレータープログラムへご紹介いたします。Reality Programを経て事業をブラッシュアップしていることで、一つの基準をクリアしていると判断していただくことが可能です。

Asahi Shimbun Accelarator Program
株式会社朝日新聞社が提供するシードアクセラレータープログラム

Garage Ster
株式会社オルトプラスが提供する技術支援型シードアクセラレータープログラム

サムライインキュベート
株式会社サムライインキュベートが提供するシードアクセラレータープログラム

サイバーエージェント・ベンチャーズ
株式会社サイバーエージェント・ベンチャーズが提供するシードアクセラレータープログラム

詳しくはこちら

まとめ

最初の方に書いた「EXITへの確率」と「管理コスト」の理由で今迄は比較的敬遠されてきたシード投資がインキュベーターさんによって増えてきています。シード投資は多くが数百万円という金額ですので個人で貯めようと思えば貯められる金額ですし、仕事を辞めて一本でやっていたら少人数であっても数ヶ月で底をつく金額です。一方、起業家のネットワークはシードアクセラレーターさんとの繋がりが一番強いとも思いますし、次の投資に繋がるよう多少なりともサポートもしてくれます。もちろん最終的にはスタートアップは起業家自身が大きくして行くしかないのでその部分をアクセラレーターさんに期待するべきではありませんが、あなた自身にとって大きくプラスになると思うのであればぜひコンタクトをとってみてはいかがでしょうか。別に最終的に投資を受けなくたっていいんです。彼らは1000社の中で1社の、ビッグになる会社を探しているのですから。

※他にもシードアクセラレーターをご存知の方いらっしゃいましたらFBページからメッセージ頂けますと幸いです。

20代の起業論
20代の起業論―――成功するアイデアとリーダーシップのつくり方