AI領域特化型アクセラレータープログラム「AI.Accelerator」第2期生(2017年9月〜2017年11月)によるデモデイのレポート。
多数の応募から採択されたReTechスタートアップのうちデモデイ参加まで漕ぎ着けた8社、VC/事業会社幹部が参加した。
写真:ピッチのタイミングをクラウチングスタート状態で待つスタートアップ8社
写真:AI.Accelerator主催のディップ株式会社 進藤氏
スタートアップピッチ
①VACAN
- カメラ、センサーを利用して空室を検知、デジタルサイネージと連動して空席があるかどうかの表示、クーポン表示などを行う。
- 大企業から非常に多くの引き合いがあり、すでに百貨店などに多数試験導入され、その中のテナントも数多くが参加し、ニーズが確認されている。
②Toreru
- 商標登録を非常に簡単かつ安易にできるSaaSサービス。
- AIと自動化を徹底し、業務を1/10にした商標登録料金は1/3にしながらも利益率は高い。
- すでに商標出願数では西日本No1。来年は日本No.1を狙う
[コメント]競合も日本で出てきていますが、Toreruほど真摯に業務改善に取り組んでいる商標スタートアップは他に無いと思います。
③KAKIEMON
- 入力した文字を、実際の万年筆などでロボットが代筆してくれる。
- 日本語6400文字対応、CRM連携。
- セールスレターを書く営業マンは45万人、140億円/年の市場。
- AIアクセラレータ期間中にアドバイザーからの手助けで手書き風文字の開発道筋が見えた。
④Base Connect
- 未上場企業を含む400万社から30以上の軸で検索して営業先を抽出できる
- 大量に営業をかけるにしても、どういう順番で営業すれば効率的に営業を回れるかをAIがサジェストしてくれる
- 過去の制約した企業の特徴から制約しやすい企業を抽出してリスト化できる
⑤AI Standard
- 企業向けAI教育サービスと、AI人材のインターン採用サービスを提供
- 企業向けAI教育サービスではオンラインクラスルーム制度、動画講座とチューターによる教育プログラムを提供している。
- AI新卒採用サービスではAI系学生団体HAITと連携した採用支援を行なっている。もちろん、AI教育教材を学生にも提供しており、教育も行っている。
⑥Mewcket
- プロダクト軸で仕事を選ぶという新しいコンセプトのエンジニア採用プラットフォーム
- 8月からのテストリリースで既に1000名以上のエンジニアが登録するなど、エンジニア側のニーズにマッチしていることが伺える
⑦GAUSS
- 競馬予測AI、チャットAI、タグづけAIの3つのAIエンジンを利用して、様々なサービスを大手クライアント向けに提供している。
⑧JOLLY GOOD
- TV局向けのVR企画を提供、多くの実績を持つ
- VRを利用したO2Oサービスなどへの展開も考えている。
ラウンドテーブル
ピッチを終えたAI.Accelerator 2期生が投資家・協業を検討する企業幹部のテーブルを回りました。
まとめ
AI.Acceleratorは、育成型のアクセラレータプログラム。AI領域特化型は国内では初のプログラムであり、スタートアップの
AIの利用は今後当たり前の世界になってきますが、既にサービス化しているスタートアップは、かなり早いプレイヤーに該当します。彼らの今後の成長にも期待したいですね。