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起業家のための6つの教訓〜僕のビジネスが失敗する前に知っておきたかったこと


今日の記事は、タコスチェーン「Brooklyn Taco」で起業したJESSE KRAMERさんが自分のビジネスの最初から終わりまでで学んだ6つのtipsを書き記した記事「6 Lessons I Wish I’d Known Before My Business Failed ( https://www.entrepreneur.com/article/252179 )」を許可を取って翻訳した記事です。WEB系のサービスと違って、リアル店舗のビジネスならではの失敗談が書いてあり、「ビジネスが失敗する前に知っておきたかった」だろうなあ、と納得の内容です。もちろん、ビジネスの種類関係なく学びが多い記事です。

それでは、どうぞ。

===以下、翻訳===

Brooklyn Tacoを起業してからというものビジネスの立ち上げは難航していたが、ジョン・スチュワートの「The Daily Show」に毎月タコスをケータリングしていた時は、そのことを忘れることができた。自分で作ったタコスを自分が大好きなセレブに届けられることは、すごい達成感があった。僕が給食のおばちゃんのモノマネをしてステュワートを笑わせられたのとか最高だった。でも、その成功の感覚は急速に消えていった。

2015年の2月に、Brooklyn Tacoは倒産した。すぐに「何であんなことしてしまった?」とか「もしあの時ああしていたら」とかっていうことに悩まされた。飲食ビジネスの立ち上げで5年やってきたことで忘れられない教訓を得ることが出来た、手遅れな教訓だけど。

Brooklyn Tacoは我々が以下の原則をちゃんと踏まえていれば、間違いなく地元のブランドを超えてスケールしたビジネスになっていたはずだ。

1.プライドを捨てろ。(ぐっと飲み込め。)

僕はBrooklyn Tacoの株式シェアについての外部の投資家とのやりとりにおいて高すぎるプライドを持っていた。80%のシェアと引き換えに40万ドルの調達をできるようなオファーをもらったことがあって、その時は自分とパートナーが作り上げた会社の全てを売り渡してしまうような気がしてしまってそのオファーを断った。でも、Brooklyn Tacoは今や休眠会社だ。

もし「絶好調な会社の株式シェアの10%か、失敗した会社の50%のシェアか、どっちが欲しい?」と言われたら、僕は前者を選ぶだろう。もちろん株式シェアを放出してしまうことのリスクは分かってるが、こう考えてみる時間を取ってみよう。
全てを自分の手の中に持っておくことがベストだと思い込むな。

2. 小さくスタートし過ぎることは時に呪いになる。

小さく始めることは、ヘルシーなアプローチに見えた。だから僕たちは家賃、備品、ブランディング費用を3万ドルに抑えるという構想を考えた。その計画は遅い成長を志向し、利益を再投資することでビジネスを大きくするためのものだった。しかし現実には、利益を出すための空間が狭すぎることは、水の中でずっと立ち泳ぎをし続けて最終的に疲れきって水の下に沈んでしまうようなことだった。

これがBrooklyn Tacoで実際に起こったことだ。十分な調理スペースと座るスペースがない空間では拡大のための利益を生み出すことができないことに気付くまでは安い家賃で小さいスペースは完璧に見えた。僕たちは安定なビジネスをしていたが、生産力アップのチャンスが無かった点で、最初から消える運命にあった。

3. 場所を慎重に選べ。

最初はニューヨークが新しいフードコンセプトを始めるにはもってこいの場所のように見えた。人口が多く、大手メディアも存在し、旅行者も多く、料理大好きな地元っ子がいて、新しい店を出すための不動産にたくさん空きがあった。しかしニューヨークの家賃は持続可能なビジネスプランを描くことが不可能なほどボラリティーが高く変動していた。スターバックスですら同じ外圧を感じておりニューヨークからもっと効率的な場所にビジネスを移していた。

僕たちのビジネスの成長を妨げたのは家賃だけではなかった。ニューヨークにおけるスタッフ採用はBrooklyn Tacoにとっての最大の障壁となっていた。スタッフの最低限の生活レベルを満たせないようなビジネスがスタッフに魅力的に思ってもらえて残ってもらえるなんて思えるだろうか?
Brooklyn Tacoの1号店をコネチカットの僕の地元で開店したのはニューヨークで開店することよりもエキサイティングではなかったかもしれないけれど、真面目に考えてみるべきことだったと今は思う。受け入れることは難しいけれども、大都会のエリアのオペレーションコストは高すぎるので小さな町で店を開いたほうが利益をたくさん作ることができる。

4. ボトムライン(経常利益)を上昇させる新しい方法を探せ。

Brooklyn Tacoではビールやワインなどの酒類販売ライセンスを持っていなかった。会社設立時、アルコールは最初の計画にはなく、純粋なフード・ドリブンなコンセプトだった。僕たちは会社の数字をまとめて投資家に説明しようとした時に初めて、ビールやワインや酒類販売ライセンスがあれば顕著な利益の増加が見込めることに気がついた。現実に、アルコールは常温保存可能で高利益な商材だった。フードビジネスにおけるアルコールの重要性は、僕たちが他の地域へ店舗進出した際にレストランオーナーにコンサルティングした後に再確認された。
僕らはもうこれらの計画のいずれも実行することはできないけれども、僕らが学んだこの教訓は重要なことだった:ビジネスオーナーとして、君は常に利益を守り育てる方法を探し続けなければいけない。

5. 自分の成長はわかるが、自分がいなくても回るビジネスを作れ

ヘラルドスクエアにあるBroadway Bitesのサマーマーケットに2ヶ月出店を許された2015年の6月初め、Brooklyn Tacoに大きなブレークスルーがあった。家賃はものすごく高いー10平方フィートのブースで月1万ドルーではあるものの、そこで僕らはミッドタウンのクラスターの人たちにタコスをテストしている間にたくさんの収益を得ることができた。週96時間ぶっ続けの仕事を2週間やって、コツをつかんだ。

最終章に話を進めよう。解体と掃除。僕は信じられないほど疲れ切って、椎間板ヘルニアになっていることにすら気づかなかった。肩の筋肉は神経のダメージにより部分麻痺していた。手術しか選択肢がなく、僕のビジネスプランには入っていない唯一のことだった。Brooklyn Tacoは僕ナシで回すことになってしまったがワークしなかった。僕は自分ありきのビジネスの立ち上げに時間を使いすぎて、自分抜きでは生きることができない会社を作ってしまった。

6. 自分の大切な人とビジネスをするな。

ビジネスと自分の楽しみを混ぜようとすると、絶対に巻き戻すことができない通行料を払うことになる。家でのケンカは仕事場にも持ち込むことになるし、僕たちのケンカの場合は結果的に別れることになった。彼女と僕はプライベートでは別れることになったが、仕事の関係は続いた、仕事中毒だったから。

中でも一番辛かったことは、このビジネスを運営していくことがこれ以上無理だと自分たち自身で受け入れることだった。僕も彼女も自力で事業を回せないと思った一方で、エンジェル投資家達も僕たちが望んだほど集まらなかった。これがBrooklyn Tacoの最後だった。

Brooklyn Tacoは最初から最後までこんなに大変な軌跡だったけれども、僕は自分の今回の旅について後悔は一つもないと言い切れる。僕はちょっとビジネスの回し方を知っていた神経質なアマチュアな調理師としてスタートして、ニューヨークで一番有名なタコス屋の情報通なオーナー兼熟練シェフにまでなることができた。

いつの日か、Brooklyn Tacoが再び立ち上がりみんなにその素晴らしさを見せつけることができる日が来ることを願っている。

失敗の美学 — 失敗から学ぶことができればそれは失敗ではなく、より良いものを作ることに成功しているということだ。

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