※1/10タイトル変更しました。
今日はスタートアップのイベントまわりをテーマにして書きます。スタートアップ向けのイベントって実はたくさんあるのですがあまりまとまってなくて開催者からFacebookとかTwitterでPOSTが来るのがだいたい「今週末締切ですよ!」とか「明日開催!」とかなので「やばい!見逃してたー」とかいつもなっちゃうので、今日は要注目なイベントを1年分まとめてみました。※スタートアップ系のイベントはたくさんあって、パネルディスカッションとかスキル系のイベントとかいろいろ山ほどあるんですが、この記事ではブース出展やピッチ大会(プレゼン大会)があるイベントに絞ってまとめました。
※他にもスタートアップ向けイベントをご存知の方いらっしゃいましたらFacebookページからコメントかメッセージ頂けますと幸いです。(追記していきます。)
ブース出展やピッチ大会に参加するメリット/デメリットって?
そもそもこういったイベントに参加するメリット/デメリットってなんでしょうか?
メリットはまずピッチ大会については認知度の向上に役立つということ。認知度が上がるのは投資家・スタートアップメディア・提携可能性のある企業・スタートアップに興味のあるユーザー・そして将来のあなたの会社のメンバーになるかもしれない人(採用)です。ピッチ大会はVCさんなどの投資家、スタートアップメディアがたくさん見に来ています。そしてメディアに取り上げられることで提携可能性のある企業やスタートアップに興味のあるユーザーにリーチ出来ます。当然ながらリーチ出来る先はビジネスユーザーが多いのでB2CよりもB2Bの方が相性がいいと思います。この点においてはピッチコンテストで優勝すればそれはその方がいいけれども、参加してメディアに取り上げられるだけでも良いと言えます。
もちろんピッチ大会で優勝、入賞すればメディアに取り上げられ方は変わりますし会社の実績として載せる事が出来ます。これは投資家に対するアピールの1つにもなりますし、採用の時にも言えることでしょう。数字実績ほどでは無いにしろ、数字以外で実績として言えるものがあるのは良いことですよね!
そして(特に)ピッチ出場、ブース出展することでネットワークは非常に広がります。この記事の後半では海外のピッチ/ブース出展イベントについて書いてますが、海外進出は現地の人とのコネクション無しには不可能ですが、こういったイベントに出る事で効率的にコネクションを作ることが出来ます。
また意外な副次的効果としてチームの熱量が上がります。スタートアップの日常は意外と地味なもの。日々のゴール以外にマイルストーンがあると、チームがまとまりますよね。
デメリットは、時間もお金もかかるってことです。特にブース出展は名刺を山ほど増刷したり資料印刷や看板や機材などの準備だったりやることはいっぱいです。またピッチ大会もその大会ごとに持ち時間がちがったりプレゼンの準備も大変ですよね。また、出展もピッチ大会出場結講ただ単に雰囲気を感じるだけならただの時間の無駄ですよね。「イベント参加してるヒマがあったらプロダクト作れ」という話もあって、それは本当にその通りだと思います。
また、プレゼンに「こういう説明したいからこういう開発やって」みたいな本末転倒な感じになって開発リソース使っちゃうとかもあったりするとかしないとか。これもかなりデメリットですよね。
メリット、デメリットを考えて参加したいですけど、もしあなたがマーケティングを考えだすフェーズの起業家だとしたら、是非下記ピッチイベントやブース出展にチャレンジするべきだと思ってます。
日本で行われるブース出展やピッチ大会
時期は開催年によって時期が異なるのでそれぞれのWEBを要確認です。
[シード向け] サムライベンチャーサミット(SVS):年2〜3回程度、次回2014/4/19
サムライインキュベートさんが行っているスタートアップイベント。講演・出展・ピッチ大会となっており1000人規模で来場がある日本最大級のスタートアップイベント。サムライインキュベートさんの投資先の会社も多数出展しますが、そうでなくてももちろん出展できます。学園祭のノリで楽しいです。出展料金もスタートアップに優しい料金設計。
[事業提携向け] Morning Pitch:毎週、早朝
監査法人のトーマツさんのグループ会社のトーマツベンチャーサポートさんは早朝にスタートアップ、大企業を集めてピッチなどを行うMorning Pitchというイベント。基本的にはシードでなくアーリー以降のスタートアップが中心だそうですが、たまにシードスタートアップの特集もされてるそうです。
[Microsoft] Microsoft Innovation Award:5月?
Microsoftさんのピッチコンテスト。AzureなどのMicrosoft製品を利用したサービスである必要があります。
[知名度] Infinity Ventures Summit:年2回、2日
※2014/1/10追加。
Infinity Venture Partnersさんが開催する日本最大級のスタートアップカンファレンス。日本中のIT経営者が集まる。「Launch Pad」というピッチコンテスト。決勝は最大14社、プレゼンは代表者(経営者や事業部長など)が行うことになっている。1社6分のデモンストレーションで「事前のデモンストレーションのトレーニングを用意しております」とのこと。ちなみに審査内容は1次審査は書類審査、2次審査/最終審査は6分のプレゼンテーションとQ&A(30~60分程度)とのこと。2014年の情報はまだ出ていないが、例年春/秋なのでまめにサイトをチェック。
[知名度] TechCrunch Tokyo:年1回、2日
日本でもテックメディアで抜群の知名度を誇るTechCrunchのピッチコンテスト。2日間、予選+本選のガッツリとした構成。Mashup Awardの授賞式も併催。2013年は11月11-12日でした。2014年はまだ未定。
[シード、個人] Mashup Award:年1回
リクルートさんとのTechCrunch Tokyoのコラボレーションによる日本最大級のWebアプリ開発コンテスト。コンテスト対象の各種APIを利用したプロダクトである必要がある。授賞式はTechCrunch Tokyoと併催。
海外で行われるブース出展やピッチ大会
日本ではカディンチェさんが海外のピッチ大会にたくさん参加されましたね。日本での予選があるものは英語のプレゼンに関してアドバイスなどもあるのと日本人でサポートしてくれる人がいるので少しラクだと思います。
[サンフランシスコ、日本予選あり] SF Japan Night:年2回程度、例年3月頃および10月頃
ブランドン・ヒルさんのサンフランシスコを中心に活動するグローバルクリエイティブエージェンシーのbtraxさんが行う、オリジナリティ高い日本発のプロダクトを世界に発信するピッチコンテスト。セミファイナルはファイナルの1ヶ月前。前回は東京予選2013年10月5日、サンフランシスコ本選2013年11月7日。英語必須。
関係無いけど昨年の決勝はサンフランシスコのPIVOTAL LABS(プロジェクト管理ツールPIVOTAL TRACKERの会社)で行われたんですね。
[テキサス州オースティン、完全海外] SXSW:3月7日-16日
テキサスで行われる音楽、映像、インタラクティブの祭典。TwitterやFoursquareもこのイベントをうまく活かしてユーザーを獲得したことで有名。
2012年には井口さんが日本スタートアップ界に声掛けし200人の日本人が参加。今年2014年は音楽部門にあのYOSHIKIなどが参加。
ブース出展などはこちらから確認を。
[シンガポール、完全海外] STARTUP ARENA by STARTUP ASIA
STARTUP ASIAが開催するピッチコンテスト。今年は2014/5/7-8の2日間シンガポールで開催。こちらは完全海外のイベントなので日本予選などなく殴り込みにいく感じでございます。もちろん英語必須。ブース出展もあります。ピッチコンテストの応募はこちらから、ブース出展はこちらからチケットを購入。
[シンガポール、完全海外] ECHELON by e27
e27が開催するピッチコンテスト。シンガポールで例年6月ごろ開催。こちらも完全海外のイベントなので日本予選などなく殴り込み。ブース出展もあります。今年の情報はまだ公開されていないのでマメにチェックを。
[ロンドン、完全海外] Le Web:6/9-10
ヨーロッパ最大級のテックイベント。ピッチコンテストへの参加はこちらから。昨年のピッチの様子はYoutubeから見る事が出来ます。
[ルクセンブルク、日本から参加多数] ICT Spring:7/3-4
ルクセンブルクが政府主導のICT Spring。プレゼンテーション+デモブース。昨年開催時には日本のスタートアップも10社が参加している。
[サンフランシスコ、賞金、日本予選あり] AWS グローバルスタートアップチャレンジ:予選12月、本選1月。
Amazonさんが2007年から行っているピッチコンテスト。優勝賞金なども魅力。「最優秀賞受賞者にはそれぞれ、賞金 5 万 USD と、5 万 USD 相当の AWS クレジット、および 1 年間の AWS ビジネスレベルサポートと アマゾン ウェブ サービス による技術指導が授与されます。各部門のその他のファイナリストには 1 万 USD 相当、セミファイナリストには 2,000 USD 相当、応募条件を満たす参加者全員に、25 USD 相当の AWS クレジットが与えられます」、とのこと。最終審査はカリフォルニア州サンフランシスコで実施されます。英語必須。現時点で応募フォームありませんが、例年9-10月頃に応募フォームが現れるのでその際に応募を。
[Makers向け] SAMURAI MONO FESTIVAL:年1回程度?、次回2014/2/15
※2014/1/10追加。
サムライインキュベートさんが行っているモノづくりベンチャー向け出展・ピッチ大会。ウェアラブルデバイス、ロボットベンチャー、など旬な話題が盛りだくさん。他にもテスラ、トヨタIT開発センター、町工場、など話題も多岐に渡りますね。
まとめ
前半にも書きましたがピッチに出たからってプロダクトが良くなるわけではありません。なのでバランスは考えた方がいいかなと思いますが、せっかくのお祭りですので是非有効に活用したいですよね!海外イベントは日本から単体で行くと日本のメディアにも注目されやすいと思いますので、是非頑張ってみて下さい!